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大満寺山へ、いざ!

明日は晴れるとお天気お姉さんが言ってはいたけれど

まさかこんなにいいお天気になるとは思わなかった

2月とは思えない海と空

 

ぽかぽかと暖かく外遊びにはもってこい♪

 

 

というわけで

久しぶりに大満山寺山へ行ってきました

 

 

今日のコースはこちら

有木川から入る登山コース

 

採石場入り口を有木川沿いに奥へ奥へと進んだどんつきに車を停め

ここから川沿いに登っていくのです

 

「登山口こちらです」的な→がついているのに

その先は渓流…??

 

このコースを知らないままに訪れると

ここで戸惑うかもしれませんね

 

ここから山へ入っていくのですが

渓流沿いを進むのはほんのわずかなのでご安心を♪

 

ほんの10分ほど渓流沿いを歩いたら

すぐに山道へとリンクします

 

小中学校の教育キャンプがこの山を舞台に行われていた頃は

この渓流を使って沢登りなんかもしてましたね

 

低山ではありますが

なんとも魅力の深い山なのです

 

 

登山道入り口を示すサインの横に

どなたかが置いてくださっている

ナチュラルストックを拝借して

 

いざ

隠岐の島のてっぺんへ♪

 

 

 

 

しばらくは沢筋に登ってゆきます

 

 

ジャブっと水に浸かってしまうことも少々危惧しながら

そろりそろりと…

 

 

流れを少しはずれたところには

ところどころに淀みがあり

夏場などはオキサンショウウオに出会えます

 

でも

今日の川はじっと目をこらしてもさっぱり動きなし

 

オキサンショウウオ達もさすがにお目覚めではないらしい

 

生き物の気配にはいきあたりませんでした

 

 

 

 

 

 

 

登山道は比較的緩やかで登りやすいコースです

ヤマウルシやアカマツ、モミノキ、ヤブツバキ…

 

いろんな木が生い茂る雑木林の中は

木漏れ日が心地よい

 

歩いていると汗ばんできて

帽子もネックウォーマーもとってしまいました

時折

バサバサバサっと聞こえる羽音に

マジでびびる

 

姿を見ることはなかったけれど

ヤマバトかなんかでしょうかね

 

すい~っと目の前を音もなく飛んで行ったのは鶯?メジロ??

 

若草色の体がとってもきれいでした

 

 

 

 

しばらく歩くと

この山の通称にもつながる「大満寺」に到着

8合目あたりになるのだそうですよ

 

 

 

「大満寺」と書いて「ダイマンジ」

 

明治35年に再興されたという現在のお堂

 

重なる雷などの被害で

もうすっかり廃寺となってしまって

なんとも裏さびしい気配…

 

 

数年前までは

ここで学校の教育キャンプを行っていました

 

寺の境内脇に山水をひいてきた簡易の炊事台

掘っ立て小屋のような便所

 

少しずつ教育委員会や公民館の方々が

手を入れ整備してこられたものです

 

ここは山の中腹

資材の運搬などもすべて人力で運ぶのです

大変なご苦労だったでしょうね

 

夏休みになると  

次々訪れる学校ごとのキャンプ隊に対応するために

教育委員会の担当の方はここにはりつきです

 

そんな先生たちのためでしょうかね

いつからか

ドラム缶風呂も設置されていたのだそう

 

満点の星空の下

山水を沸かして入るドラム缶風呂

 

なんとワイルド

気持ちいいでしょうね~

 

私は入りませんでしたけどね

(;'∀')

 

私がキャンプで上がったのは2008年

屋根も床もすでに痛みで一部抜けていましたが

それでもまだなんとかかんとか利用可能だった寺の庫裡

教員たちの「夜のミーティング」や寝室に

ここが活躍していました

 

 

夜の大雨など緊急事態が発生しても

すぐに下山できないこんな山の中

ただ

このお寺があればこそ

 

そうしてキャンプすることができたのでしょうね

 

肝試しの前に

みんながここに集まって

怪談話を聞いたりするのもこの庫裡でした

 

戸を閉めて

ろうそくをともし

怪談名人の先生が語るのです

 

効果音もなんも全く必要なし

とにかくコワイ

 

その後

 

たくさんのお地蔵さんが設置されているところまで

庫裡の横の山道を一人で歩いて行かねばなりません

…ヒドイ…

 

きゃーきゃー言う子あり涙目の子あり

そんな子どもたちをほれほれと追い立てながら

肝試しコースに送り込む

鬼のような役割が私

(;'∀')

…ヒドイヒドイ…

 

ただ

あ~~子どもでなくてよかったよ~と

本気で思いましたもんね

 

白状すると

脅かし役も必要だったのだけど

子どもが来るまで闇の中で待たねばならないという試練を思うと

それは絶対にできないと

送り込み役を死守しました

(^-^;

へへへ

 

山の中腹に位置する大満寺

お水は山からひいた水道がありますが

電気はもちろんありません

 

ここで初めてテントを張った夜

「ほんとうの闇」の深さを知りました

 

ポカっと開けたお寺の周辺に目をやれば

その上空にちりばめられたおびただしい星

 

こんなに星ってあるんだなーと…

 

夜も更けたころ

ドームテントのてっぺんをめざし

一斉に這い上がるのは

7年の土中生活に区切りをつけた無数のセミの幼虫たち

 

気が付けば

 

 

お寺の壁でも

太い木の幹でも

お地蔵さんの頭の上でまで

あっちこっちで始まっていたセミの羽化…

 

それは

小さな命のショーでした

 

 

 

 

忘れられない大満山寺の夜です

 

 

 

 

 

 

荒れ果てた大満寺…

 

もはや修復は不可能なのだとか

 残念ですね

 

 

店長さんが「羅生門」を思い出す…と

 

確かに…

 

映画の一場面

朽ちた羅生門のよう

 

 

 

…2016年冬の大満寺… 

 

 

まだこのころは

屋根の形がかろうじて…

 

 

手前で倒れている男については

blogをどうぞごらんください

 

blogより 「冬の大満寺山登山

 

 

 

 

叱られるかな…と言いつつも

今日の記念に鐘をひとつき

小さな音で…

 

お山に登らせていただきます

<(_ _)>

 

 

 ここが8合目なら

コースの上ではあとすこし?

山頂まではもう一のぼりです

 

 

 

 

道々見つけた小さな「おとしもの」

 

 

 

丸々太ってかわいいどんぐり

 

 

 

 

まだ開ききっていない杉の花

 

花粉爆弾投下前ですな

セーフ

 

 

 

 

 

朽ちかけた木

 

倒れてしまったのか

それとも伐採されたのか

もう朽ちていくのを待つだけの

小さな木の枝

 

でも

びっしりと苔が生え

裏側にはキノコもぴょこり

 

そこには 

新たな別の命が宿っておりました

 

 

 

 

 

こんなものまで

 

めがね

👓

 

 

もしかしたら探しにくるかもしれない落とし主さんを思い

拾われた方がこうしていかれたのですね

 

 

落とし主さんさぞ困っておられるでしょうね

お心当たりありましたら大満寺山へ…

中腹の木の枝にぶらさがってますよーー☺

 

 

 

この眼鏡もそうですけど

山道に人工物が落ちていると

どんなに小さくても目にとまるもんですね

 

小さな小さなネジ

誰かが落としたアメの袋

  

 

ここにあるべきでない、そうしたもの

 

 

 

 

 

 

そうそう

ここにはこんなものも

苔むしてはいるけれど

人の気配が…

推理:炭焼きをした跡地

 

 

 

ジブリ映画に出てくる要塞みたい

 

 

 

 

 

 

 

 

要塞のその先には

間隔は狭いけれど

飛び越えるにはちょいと幅がありすぎる

そんな小さな溝がありました

 

 

雪解け水や山水が一気に流れて地面を削ってできる細い水の通り道

 

そこには

誰かが渡してくれたのでしょう

小さな細い丸木橋

平均台は得意だった…と思うんだけど

妙に危なっかしいこの後ろ姿

(;'∀')

 

 

 

 

ここは分かれ道

左のほうに折れると

乳房杉のほうに抜けることができるのだそう

 

 

 

まあ

今回はちょっと余裕がありません

 

残念だけどまた次回♪

 

 

 

一番急な登りには

ロープが張ってありました

 

 

 

えっちらおっちら

途中で何度も足を停めながら

この急な登り斜面をのぼりきると

 

木々の合間にみえる景色が急に変わります

視界がすか~っと開ける感じ…

 

 

そして

北側の斜面には消え残る雪も…

 

 

やっぱ

お日様の力って偉大なんですな~

 

北側に名残雪、南側に春の気配を眺めつつ

 

 

この尾根をしばらく行くと…

 

芽吹き時を迎えた木々に迎えられ

隠岐の島のてっぺんに到着です

 

(^^♪

 

隠岐の島のてっぺんには

隠岐水産高校の校章を記した大きな羅針盤が鎮座しています

 

世界の海をまたにかける海の男を輩出しつづける海学舎

隠岐水産高校

 

創立80周年の記念碑

 

 

 

 山の上から見た景色は

残念ながら少々霞がかかっていたものの

はらりと回りが見渡せて

ここに立つと解放感がわいてきますね

 

北側は浮波拠屋がある卯敷地区

 

 

南側は西郷方面が…

 

ちょうど飛び立った飛行機が一機

 この時間なら大阪便

なにしろ

1日2便しかないからどこへ行く飛行機なのか

一発で分かる

 

ごーーーーっという大きな爆音を響かせ飛び立った飛行機は 

お日様の光をきらりと反射させながらぐるりと旋回し

大阪めざし

ずんずん小さくなっていきました

 

 

フェリーもちょうど港に入ってくるのが見えましたよ

 

こんな高いところからなのに

航跡までもはっきり見えるのですね~…

 

 

隠岐高校はあそこ

西郷中学校だねあれば

真っ赤な西郷大橋もよく見える!

 

 

京見屋分店は…残念、、、見えません

 

 

 

 

 

 

隠岐の島のてっぺんの景色と空気を2人占め

 

 

思う存分のんびりしたら

さてさて

ぼちぼち下るとしましょう

 

 

 

 

 

下山はあっという間ですね

 

下りだというのももちろんありますが

これはちこちゃんの言っていた「トキメキの原理」かも

 

 

それでも

私のトキメキの素はあっちこっちにいっぱいありました

 

 

 

 

 

小さなセミの抜け殻

 

 

 

 

大きな大きなモミノキ

 

大満寺周辺には

もっともっと大きなモミノキがありましたよ

 

何の樹だろうかと見上げてため息

四方に伸びる枝ぶりと

小さなとげとげの葉っぱでピンときました

 

 

 

 

杉木立の中を歩いていると

突如頭の上から

リズムよく響く音が降ってきました

 

 

 

絶対これはキツツキだねと…

 

音の主を確かめたくて

自分も杉の木になったかのように立ち尽くしたけれど

残念無念

会うことはできませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静寂

 

今日の山は静かでした

時折鳥のさえずりや羽ばたきにハッとする以外は

ほんとうに音が無い世界

 

 

土を踏みしめる私の足音すら

土や、樹や、そうしたものに

吸い取られてしまっているのではないかと思うほど

 

音が無い世界

 

 

 

 

大満寺にお勤めだった和尚さんのものでしょうか

独特な形のお墓が数基見えてくると

あと少しで大満寺

 

昔話に出てくる

荒れ果てた山寺みたいだなと店長さん

 

 

 

 市原悦子さんのものまねをしたくなります…

 

 

 

 

 

 

 

渓流再び♪

 

ここからはまた沢筋に行かねばなりません

 

登りよりも下りのほうがひやひやですね

大満寺山からの湧き水が一つになって流れ出す

有木川の源

 

山の恵みを蓄えたこの水はやがて八尾川と合流し

西郷湾へと流れてゆきます

 

 

山の豊かさを海へとつなぐ

大きな役割を担います

 

 

 

 

 

 

 

30分もあれば頂上でしょうなんて言っていたのに

結局登りは1時間もかかりました

 

 

運動不足を痛感です

 

でも

歩くにつれて重くなる足腰と逆に

心はすっきり軽やかに♪

 

 

久しぶりにしっかり体を動かした

そんなお休みでした

 

(^^♪

 

 

 

 

・・・ おまけ ・・・

 

 

杉木立の向こうから届く光の道

 

 

 

夏の夜

ここは蛍の里になります

 

 

 

杉木立の先で出会ったのは

ブンテンのオキャクサマでした

 

「ホトケノザかな、これ」と差し出された小さな植物

 

 

春の七草粥用に

これを持ち帰って庭先に植えてみようと思う、と…

 

 

 

 

 

「ゆたかなくらし」が、ここにはあります

 

 

 

親子なんだって

 

かわいい

(^^♪

 

 

 

お風呂上がりの…

 

 

!(^^)!