2015のよのなか桜 

久しぶりに早起きして

ちょっと行ってきました


「春」を観に…♪



日の出直後の元屋の里


久しぶりにふれる朝の澄んだ空気

土と草のにおいがいりまじった春の香り

(^'^)



中村から布施にぬけていく大きな通りから

ちょっと裏道に入ったところに

世間桜(よのなかざくら)がひっそりと立つ

小高い山に通じる登山口があります









世間桜と書いて「よのなかざくら」と読むこの桜

 

 

後醍醐天皇のお供として隠岐の島に来られた三光国師が

白い花が咲く男桜

ピンクの花が咲く女桜

この2本の桜を植えられたと言われています

 

樹齢でいうと… 700年弱!!

 

 

 

はるか昔 

この日本の桜の咲き具合で

その年の豊凶や世の中の良し悪しを占ったのだそうです

「世の中知らせ桜」として

江戸までこの花の咲き具合が伝えられたのだとか

 

 

 

 

 

登山道入り口付近には

三光国師が建立した建福寺の跡地を示す石碑と古いお堂が…

 

屋根はすっかり苔むし

ちょっとうら淋しい感じ・・・

 

ここの横をぬけて山道へ抜けていきます

 

 

山道といっても管理されたルートができていて

きついものでは無い…はずなのに

 

ここのところの運動不足がたたって

「行こう行こう」と騒いだわりにヘロヘロ

(;´・ω・)

 

 

 

そんな私の様子を見下ろす山門入口の番人様

 

あざ笑っていらっしゃるか 

はたまた

情けなと呆れていらっしゃるか

 

 

 

首が落とされたお地蔵様が痛々しいですね

 

隠岐の島に押し寄せた廃仏毀釈の波

その歴史の足跡です

 

建福寺本堂もその時壊されたのだとか

 

 

 

 

 

番人様に奥に進むことのお許しを乞い

ふうふう歩くこと10分ほど

 

竹林が開けた先にやわらかな薄い桃色が広がります

 

 

 

枝を横に大きく広げ咲く女桜


目をこすりこすり起き…

ふうふう言いつつ歩き…

 

ここまで来てよかった~♪と思うこの瞬間

 

 

男桜は…撮り忘れました

 

 

 

私たちがよく目にするのは「ソメイヨシノ」ですが

これは「エドヒガン」という種類なのだそうです

 

だからちょっと花が小ぶり

ひとしきり花を楽しみ撮影したあとは




珈琲ブレイク♪

お仕事前にエネルギー補充♪

 

流行りのエクストリーム出社ってとこですかね

 

 

 

この桜を見る度に

 

遥か昔の人々の営みに思いを馳せ

ちょっと不思議な感覚に陥ります

 

 

 

数百年の昔々

 

今私が立つこの場所で

今私が腰かけているこの石の上から

今私が見ているこの桜やこの風景を

同じように誰かが眺めていたということ

 

 

その当時

どれだけの苦労と時間をもって

この花の咲き具合を江戸まで伝えていたんでしょうか

 

 

 

「満開」と聞いていたものの

去年より花の数が少ない気がする2015のよのなか桜

 

先週ここに来たという日本酒LOVE夫婦によると

花びらではなく花房やつぼみの状態でたくさん落花していたそうです

 

春の嵐のいたずらですね

 

 

 

 

 

 

江戸時代の方たちならば

これをどう見てどう占いどう伝えるんだろう…

(゜.゜)

 

さて 帰ってお仕事


また来年♪