めじるしに、どうでしょう(笑)

かっぱのお店、めざします(笑)
かっぱのお店、めざします(笑)

当店の目じるし、作ってみました(笑)

台の上に置いてあるのは河童の置物です。まだまだ試行錯誤中ではありますが…

 

そうそう、なんで河童が置いてあるかというと。

 

隠岐には「かっぱ伝説」なるものがありまして…。

 

昔、八尾川にはたくさんのかっぱが住んでいて、子どもたちを川にひきずりこんだりいたずらしたりしていたそうな。その八尾川のほとりに屋号を「唐人屋」、名前を九兵衛という男が住んでいた。

九兵衛は百姓仕事に精を出していたが、例年、キュウリの収穫期になると決まって何者かがキュウリを盗む。おこった久兵衛は、キュウリ泥棒を捕まえようとこっそり畑に隠れていたところ、なんとキュウリ泥棒は河童であったそうな。

驚いた九兵衛、この日は取り逃がしてしまったが、明日は逃がさん、と、河童が上がってきた場所にわらをたくさんしいてその日は家に帰った。そして翌日、刀をもって同じ場所で待ち伏せをしておった。

しばらくすると、昨日と同じ河童が八尾川からあがってきてキュウリを一つとりかけた。九兵衛は「この曲者め!」とかっぱに向かっていくと、あわてた河童はわらの上で滑り、頭の皿の水をこぼしてしまった。仰向けになってあたふたしているところに九兵衛は切かかり、すかさず片腕を切り落としたそうな。河童は命からがら八尾川に逃げ帰り、九兵衛はかっぱの片腕を家に持ち帰り、押し入れにしまっておいた。

すると、その日の晩、腕をなくした河童が九兵衛の家に現れ、「もう悪さはしません。許してください。」と泣いてお願いをしたのだそうな。しかし、九兵衛は許さず追い返してしまったと。河童はそれからも毎晩現れ、泣いてお願いをした。7日目の晩のこと、「河童の腕は切られて7日を過ぎると、もうつかなくなります。二度と悪さをしませんので、どうか許して腕を返してください。」と泣き泣き訴えたという。

すると久兵衛は、「畑を荒らさぬのはもちろんのこと、唐人屋の子子孫孫の尻子玉を撮らぬと誓え。」と言って河童に詫び証文を書かせ、それと引き換えに押し入れから腕を出して返してやったという。

それ以後、川で遊ぶ子どもたちが「唐人屋の子供だじや~(子どもだぞ~)」と一言言ってから泳ぐと、河童たちは決して悪さはしなかったそうな。

 

・・・・・

というお話。

なんと、その「唐人屋」の子孫の方のお宅と、河童を祭った祠が、うちのすぐ隣にあるんです。

福河童として祀られており、左手にはお金を入れた袋をもち、また右手は招き猫のように福を招くしぐさをしています。

 

このほかにも、隠岐には河童にまつわる話がいくつかつながり、九兵衛さんの畑があった反対側の川岸には河童公園なるものもできています。

いつかは、このあたり、「河童ストリート」にならないかね~…と思っていたりします。

 

あれ?水木しげるロードみたい???

 

なにはともあれ、かっぱが出ていたら当店営業中です(笑)

きゅうりはありませんが、おいしいお茶、ありますよ~。

 

少しずつ新しい商品も入ります。お気軽にのぞきにきてください。